Fedora 8 で Fedora Directory Server 1.1 をインストール
fedora 8 に fedora-ds 1.1 をインストールします。fedora-ds 1.04 ではありません。詳細なやり方は http://directory.fedoraproject.org/wiki/Install_Guide に書かれています。
Java Runtime Environment 5.0 のインストール
Sun の JRE 6.0 ではエラーがでることがあるらしいので 5.0 をインストールしろと書かれています。5.0 系は Java SE Downloads - Previous Release - JDK 5 からダウンロードできます。今回は jre-1_5_0_15-linux-i586-rpm.bin をダウンロードしました。
[root@f8 ~]# ls jre-1_5_0_15-linux-i586-rpm.bin [root@f8 ~]# sh ./jre-1_5_0_15-linux-i586-rpm.bin
インストールされます。が、このままでは Sun JRE は利用されません。
[root@f8 Desktop]# alternatives --display java java -ステータスは自動です。 リンクは現在 /usr/lib/jvm/jre-1.7.0-icedtea/bin/java を指しています。 /usr/lib/jvm/jre-1.7.0-icedtea/bin/java - 優先項目 17000 (略) /usr/lib/jvm/jre-1.5.0-gcj/bin/java - 優先項目 1500 (略)
Sun JRE を追加し、利用するように設定します。
[root@f8 Desktop]# alternatives --install /usr/bin/java java /usr/java/jre1.5.0_15/bin/java 20000 [root@f8 Desktop]# alternatives --auto java [root@f8 Desktop]# alternatives --display java
fedora-ds パッケージのインストール
yum install fedora-ds
[root@f8 yum.repos.d]# yum install fedora-ds (中略) Installed: fedora-ds.i386 0:1.1.0-3.fc8 Dependency Installed: adminutil.i386 0:1.1.5-1.fc8 fedora-admin-console.noarch 0:1.1.0-4.fc6 fedora-ds-admin.i386 0:1.1.1-1.fc8 fedora-ds-base.i386 0:1.1.0-3.fc8 fedora-ds-console.noarch 0:1.1.0-5.fc6 fedora-idm-console.i386 0:1.1.1-1.fc6 idm-console-framework.noarch 0:1.1.0-2.fc6 jakarta-oro.i386 0:2.0.8-3jpp.1 jss.i386 0:4.2.5-1.fc8 ldapjdk.i386 0:4.17-1jpp.7 mod_nss.i386 0:1.0.7-2.fc8 Complete!
adminutil.i386 0:1.1.5-1.fc8 fedora-admin-console.noarch 0:1.1.0-4.fc6 fedora-ds-admin.i386 0:1.1.1-1.fc8 fedora-ds-base.i386 0:1.1.0-3.fc8 fedora-ds-console.noarch 0:1.1.0-5.fc6 fedora-idm-console.i386 0:1.1.1-1.fc6 idm-console-framework.noarch 0:1.1.0-2.fc6 jakarta-oro.i386 0:2.0.8-3jpp.1 jss.i386 0:4.2.5-1.fc8 ldapjdk.i386 0:4.17-1jpp.7 mod_nss.i386 0:1.0.7-2.fc8
がインストールされました。
ディレクトリサーバおよび管理サーバの初期設定
fedora-ds (Sun の Directory Server も同様ですが) には、ディレクトリサーバと管理サーバという2種類のサーバが用意されています。ディレクトリサーバは OpenLDAP などの他のディレクトリサーバと同等の機能を提供するサーバであり、管理サーバはディレクトリサーバの設定を管理するためのサーバです。
設定スクリプトを実行してこれらのサーバの初期設定を行います。
/usr/sbin/setup-ds-admin.pl
基本的にはデフォルト値のまま設定すれば良いです。
デーモンの起動スクリプト /etc/init.d/dirsrv* が呼ばれ、ディレクトリサーバおよび管理サーバが起動します。
ディレクトリサーバが起動しているかどうか?
# /etc/init.d/dirsrv status dirsrv hoge (pid 17303) is running...
起動しているようです。
openldap-clients パッケージの ldapsearch もしくは mozldap-tools パッケージの ldapsearch でディレクトリサーバに問い合わせてみます。
openldap-clients の ldapsearch の場合
/usr/bin/ldapsearch -x -s base -b "" "objectclass=*"
mozldap-tools の ldapsearch の場合
/usr/lib/mozldap/ldapsearch -s base -b "" "objectclass=*"
管理コンソールを起動する
管理コンソールを起動するには、fedora-idm-console コマンドを実行します。
管理アカウント名、パスワード、接続する管理サーバの URL を聞かれます。これは setup-ds-admin.pl の実行中に指定した内容です。デフォルト値を設定した場合、
- 管理アカウント名: admin
- パスワード: (指定したパスワード)
- アクセス先: http://localhost:port/
となります。port は管理サーバのポート番号です。忘れた場合は /etc/dirsrv/admin-serv/console.conf の Listen 行に書かれていますので探してください。
ファイルのありか
fedora-ds 1.1 では /etc/dirsrv/ 以下に管理サーバのファイルおよびディレクトリサーバのファイルが置かれています。
# ls /etc/dirsrv/ admin-serv config schema slapd-hoge
fedora directory server では複数のディレクトリサーバを管理できるようになっており、上記の例では hoge というサーバインスタンスが slapd-hoge ディレクトリ以下に保存されています。
ディレクトリサーバの削除
ds_removal コマンドを使います。
# /usr/sbin/ds_removal -s hoge -w (adminパスワード) # ls /etc/dirsrv/ admin-serv config schema slapd-hoge.removed # ps -Af | grep slapd root 19304 13683 0 11:03 pts/1 00:00:00 grep slapd
# /etc/init.d/dirsrv status dirsrv hoge.removed is stopped # /etc/init.d/dirsrv-admin status dirsrv-admin (pid 17388) is running...
新しくディレクトリサーバのインスタンスを作成する場合
管理コンソールを使って管理可能なディレクトリサーバのインスタンスを作成する場合は setup-ds-admin.pl を実行して作成します。管理コンソールから管理しないディレクトリサーバを作成する場合は setup-ds.pl を使います。
設定中に下記のように聞かれますので no と答えます。
Do you want to register this software with an existing configuration directory server? [yes]:
なお、setup-ds.pl を使って作成したディレクトリサーバを管理コンソールで管理したくなったら register-ds-admin.pl を使って管理サーバに登録してやればよいようです。詳しくは http://directory.fedoraproject.org/wiki/FDS_Setup に書かれています。
